巻頭言 白路 凸天生


 自分の悪いことを本当に知る事の出来る人は幸福です。
 私達は、自分を正しいと信じて他人を責めたくはありません。
 そして、私達は、私達に与へられた使命を、本当に正直に、真剣に生かして行きたいと思ふのです。
 私達を笑ふ人もあるでせう。
 笑って下きい。  
 心なき他人の思惑を気にして、自分の価値を低くしてまで、人にほめられることに努力するよりも、正直に、真剣に、自分の使命に精進した方がどんなにか、自分の真価を高め得ることでせう。
 その為には、他人の冷笑も、私達への糧であらねばなりません。


※北斗の幼馴染み(親戚)、中里篤治(凸天)の作。

※95年版『コタン』より