松宮春一郎からの手紙  


●昭和3年12月25日付

松宮春一郎→古田謙二宛 封書

「違星君の病状お知らせ下されくりかへし拝見いたしました。何とも申様もないこと涙の袖をしぼります。近いところならばと残念に存じます。昨日見舞のしるし迄に為替いたしました。只今違星君の知友中の有力者三四の方に見舞金を直様に送ってくれと手紙を出して置きました。甚だ申兼ますが見舞ってやって下さい。慰めてやって下さい。

小生の**雑誌を今後拝呈いたします近著一冊拝呈いたします。

十二月廿五日 松宮拝」